「納得」の仕方

 「納得」の仕方には色々ある。「今、受け入れられる」考え方というのか、「説得される」仕方というのか。
 私は、今のところ、根拠に基づいた医療(EBM:evidence-based medicine)を自分なりに理解し(ようと日々努力しながら)、治療を受け入れている。身内に民間療法に詳しい人がいて、今日「今度○○してあげる」と電話口で言われて、つい「あなたに会っておしゃべりするのはいいのよ。でも、私は(それを)望んでいない」と返答してしまった。それもちょっとイライラしながら。「効く」という表現(解釈)でも話がズレる・・・。「楽になる」と言うので「何が楽になるの?」とも返答・・・。以前に多少高額の医療器具ももらった。「これをやるといいんだよ」と(この際も「何に効くの?どう効くの?」と私が突っ込んだんだけど・・・)。了解なしで持ってきたことから、「どうして?」と内心思いながらも相手の気持ちを考えて、その場でやってもらった。でも、“週に2〜3回各1時間行うといい”というそれを、それ以降は一度もやっていない。置き場所にも困っている。私はその療法が効くか効かないかを問題にしているのではない。正直、今の時点では、今の治療法の他に補完医療を望んでいないのだ。
 患者の気持ちと患者を支えよう(助けよう)とする周りの人の気持ち。私は前者しか知らない。正直、まだ周りの人の気持ちに思いを馳せるほど、余裕はない。少しは頑張っているんだけどね。そして思想や興味・関心の違い。今回の私の乳がん罹患で、身内同士でぎくしゃくしないようにしなくては。相手の気持ちをどう汲み取り、どう対応するか、病だけではないものまで課題をもらった。