ジョン・アーヴィング『ピギー・スニードを救う話』/1月読了本

 我が家はあちらこちらに私の本が積み上げられている。ひどいことに、和室の畳の上にも。で、久々に「これ、何の本?」とカバー下のタイトルをチェックすると、去年治療中に読んでいて途中になっていた1冊を「読んじゃおう」という気に。ということで、読了本をメモ。
 超長編作家という印象のジョン・アーヴィングの短編集(1篇はエッセイ)。

ピギースニードを救う話 (新潮文庫)

ピギースニードを救う話 (新潮文庫)

 邦訳は単行本化が10年前、私が読んだ文庫本が2年前なんだけど私も2年前に買っていました・・・、原作自体は60年代末から80年代前半までのもので、つまり、彼の初期の作品群といってもいいもの。読みながら「あの長編作品の原型か?」などと、同じ匂いを感じた。まあ、彼の作品にはよく動物が出てきますからね、それも“きれいじゃない”状態の、それです。一番最後に収められていたエッセイ「小説の王様」では英文豪ディケンズ論を展開しているのだが、「私、ディケンズも読んでいないなぁ」と。
 *関連エントリーhttp://d.hatena.ne.jp/ayumi_a/20060205/p3
1月に読んだ本
ブリッジマンの技術 (講談社現代新書)

ブリッジマンの技術 (講談社現代新書)

 今、よく使われる「フレームワーク」という言葉を使っている。大学の先生ということもあるでしょうが、これから社会人になるだろう若い人向けに書かれたのだと思う。 「分かりやすい」文章。ほんと、この方の本を読む目的はこれかも。気になったフレーズが1箇所。「個々の事例の小さい違い (中略)それ以上に「大きな共通点」に対する気づき」(p114)。
世界潮流の読み方 (PHP新書)

世界潮流の読み方 (PHP新書)

 上記3冊、購入してしまったが、読みながら「買うほどでもなかった」と。本屋でも書棚(というか平積み)に戻そうかと思いながら、「買わないと読まないし」と思って買ってしまったのだが。3冊目の『世界潮流の読み方』は日経新聞の書評か何かで購入候補だったのだが、1章で挫折。英『エコノミスト』元編集長のコラム&評論集なのだが、文体が読み慣れない。アジア周辺を扱っている章だけでも読もうか、今考え中。
悩む力 (集英社新書 444C)

悩む力 (集英社新書 444C)

 NHK「私の1冊 日本の100冊」ETV特集での姜さんの語り口に魅了され、読んでみたいと思って購入していたもの(で、購入したら満足するタイプなので随分放っておいたのだが)。自分に引き付けて考える、そして悩みぬくこと。
 研究関連の本はまた近いうちに。
 ソニーの携帯音楽プレーヤーでオバマさんのスピーチを聴きながら、これを書く。
生声CD付き [対訳] オバマ演説集

生声CD付き [対訳] オバマ演説集