ドラマと原作『風に舞いあがるビニールシート』

 日本語学校の仕事は学期末の休み。それで、今日1日掛って(というか、Nちゃんを保育園に預けている時間)、今週末のゼミで発表する先輩の資料をチェック&コメントに費やした。ゼミ発表前に、発表の形式になっているかチェックするというのが役目なのだが、やはり内容に踏み込まざるを得ない。が、「日本語教育」というベースは同じでも、研究分野が違うから、難しさを感じる。とはいっても、同じ読解研究でも、テーマが違えば読む論文が違ってくるので、同様のレベルの難しさか・・・。
 お昼前に終わらせたいと思っていたけど、無理だと判断、この2日間の晩御飯の残り物に手を加えてランチを。で、食べながら、先週末のNHK土曜ドラマ『風に舞いあがるビニールシート』を見た。題材が難民支援ということで興味があり、見始めたドラマ。先々週は放映がなかったので、その間に、原作の方も読んでみた(直木賞受賞作)。ドラマは原作で描いているテーマを元にかなり脚色されてる。先週分(第4話)に、実際に難民であったサヘル・ローズが同じ境遇の役として出ていて、このあたりのオリジナル部分は、ドラマだからこその面白みだと思う。

風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)

風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)

 森絵都の文庫本は、6編の短編集。最近、どうも小説を読む気になれず(というか、絶対読まなければいけないもの以外の活字全てかも)、ドラマの原作=表題作しか読んでいないのだが、正直、私にはしっくりこない・・・。ドラマで「?」としっくりこなかった部分も解消されず。内容的にかストーリーテリング的にか・・・?短編の限界なのか、「その部分もう少し細やかに描いてほしい」という部分があったりして。他の5編を読んでみたら、私が気になっていることは瑣末なことだとわかり、案外しっくりくるのかしら。
 今週末でドラマは完結。エドの死の瞬間、ドラマではどのように描かれるのか。この部分、原作ではグッときたんだよね。
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 この地球に生まれた子すべてに、『居場所』を。