引用文献(参考文献;参照文献)の書き方

 同期から、「教えて」メールが届く。毎度のことながら、論文の書き方指南である。私はジャーナルにまだ投稿したことがない若輩(弱輩)者であるが、論文の体裁に関して質問されたりすることが多い。まあ、結構そういうのって気になる方でもあるのだが・・・。中身も大事だが、最低限のルール(=お作法)さえ守れば何の問題もないことに引っかかるのは嫌な方だし。
 で、「教えて」メールの中身は、英語文献の書き方について。あるジャーナルに投稿したら、査読者から参考文献の書き方についてコメントをもらったということ。確かに、これまで日本語教育関係の論文の体裁というのは“あまり統一した規定がなく”どちらかというと“バラバラで気持ち悪い”感じがしていた。で、研究や実践はもちろんのこと、外に向けて積極的に発信している早大の細川英雄先生が“スタンダード”を作っていくんじゃないかと思っている。もちろん、私の指導教官はずっと以前から、こういうマニュアルを指導していて、最低限ゼミ生は守っているはずなので、イマサラ感もあるのだが・・・。まあ、とにかく“スタンダード”になりつつあるものに従っていってはどうか?と返事した。で、細川先生が主催するNPO法人「言語文化教育研究所」が提案している日本語教育およびその関連分野における論文執筆の汎用的なガイドラインを紹介。で、この中の「文献リスト」の「欧文文献」では「APA Styleに準拠すること」と書かれている。じゃ、APAスタイル(の書き方)はというと、手元にマニュアル本がないのでネット検索してみると、名古屋大学の杉浦正利先生「APA スタイルの参考文献の書き方」のページが参考になる。で、この2つのサイトを読み比べてみると、欧文書籍の書き方がちょっと気になってきた。何かというと、細川執筆のガイドラインの「邦訳文献」の中の原典表記がAPAスタイルと違うのだ。これはいかに?質問・疑問メールを送ってみようかな・・・。

APA論文作成マニュアル

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