ありえないぐらいの大失敗〜〜

 思い込んでおりました!「家庭訪問」だと・・・
 M君ママより別の用件で携帯にメールが来て、それに返事を書きながら「先生、予定の時刻より30分過ぎても来ないんだよねー」と書いた直後、もう一度「家庭訪問」のお便りを見直してみたら「個人面談」「場所:教室」と書いてあるではないか!!!
 速攻で(どこが速攻か?涙)小学校に電話して、電話口に「大きな誤解をしておりました!」と伝え、担任の先生から電話をもらうことに。電話を待ちながら外出の準備。「今からでもいいですし、明日でもいいですよ」と担任。「今から伺います!」と、お腹が張りそうだと思いながら、早足で小学校に向かった。
 教室に入ると、「わかりにくかったですかね〜」と笑顔一杯で、私の過ちを“お便りの見にくさ”に原因があったのでは?と軽く流してくれて・・・。「いや、時々、あるんです。こういうこと」と、自分のオオボケさを説明。普段細かいことにうるさいくせに、大きな誤解から摩訶不思議なことをしてしまうこともあったりして・・・。
 で、個人面談。通知票に書いてあった内容と大体同じ。
 まず、「配る係だとか日直だとか、自分の仕事を責任をもってやる」ということ。先生が「ノート、配って〜」というと、息子はすぐ動くのだとか。そういえば、息子は「給食当番」(給食を教室前までに運んできたり、よそるなど)より、「はいぜんがかり」ってのが好きだと言っていた。みんな一人ひとりがお膳にもらうんじゃなくて、どうも班の中の一人か二人が班全員分のお膳を運ぶらしく、「はいぜんが だいすきなんだ」と言っているのだ。
 次に「学習面ですが、じっくり取り組む方でとてもいいと思います。理解もできているし」と、お褒めの言葉を。但し、「作文とかになると、書く内容を決めるまでに多少時間が掛かるようで。ただ、一度決めるとその後は早いんですが」「私がヒントをあげても、それを取り入れはしないで、自分で納得して決めたことを書くんですよ・・・」と。それ、私も最近気付いたこと。学期中の宿題で文章を書くことが一度あったのだが、書くまで「何書いていいかわかんなーい」と言っていて、日曜夜遅くになり「宿題終わらないで寝ないでねー」と念を押したら「宿題終わったよ」とランドセルにペーパーを入れていた。後で覗いたら、まともな文章(教師サイドで好まれそうな文章)が書いてあった。「何だ、親が指導しなくたってできるんじゃないか」と思ったことが。で、また夏休みに入って、毎日日記を書かせるようにしているのだが、数日間付き合っただけで、息子の性格、つまり「アドバイス・ヒントを取り入れない」ことが、よーくわかった。「何も書くことない」とか「今日は楽しいことがなかった」とか言って、とにかく書くことがないのだと言う一方で、今日あったことを話すから「じゃ、それについて書いてみたら?」というと「いや」と言い放ち、「うーん」とうなりながら別のことを書くのだ。なんか息子なりにこだわりがあるんだと思う。この“こだわり”、いいことだと思う一方、夕食後は大抵疲れている私は、これに付き合うのがシンドイ。
 そして、通知票に書かれていなかったこととしては、みんなと仲良くしているのはしているのだが、「我が儘でもいいぐらいに自分を出しても」という“いい子からの脱却”をちらっと言われた。これには授業中積極的に挙手したり発言したりということがないということも含まれていて、「実は私もそうでした」と、私自身の小学生時代の話をした。6年間の通知票のコメント欄には必ずといっていいほど「積極的に(あるいは自信を持って)手を挙げましょう」と書かれ続けていたのだ。だから、担任には「そういう面では私に似ているかもしれません」と、一応息子の“個性”としてフォローした(ことになったのかな?)。まあ、大抵、私が“おとなしい子”であったことを人に話すと「ええー?」という表情になるのだが、本当に学校でも家の中でも発言しなかった子でしたから・・・(中学生になって自分で変わろうと努力した)。まあ、人に言われてそう人間って変わらないものだし・・・。
 また、“手が出てしまう子”との関係の話を。「結構、仲がいいと思うんですが」と先生も私も認識していて、先生も「Y君も徐々に変わってきていますから」と説明してくれた。
 最後に、私の方から、夏休みの宿題について質問。自由研究について。もらったプリントは「理科の自由研究」という枠組みで仮説検証型の実験系のやり方(レポートの書き方)が書かれていたので、そういうのをやらなければいけないのか知りたかった。拍子抜けたことに「工作でもいんですよ」と。なーんだ、と安心。「子ども達には言ったんですがね」と。読書感想文をがんばりそうですね、とチラッと私の性格やら職業を意識したことも言われた(笑)。「外国人に文章指導をずっとしていたのですが、子どもってどう教えたらいいかわかりませんね」と話すと、「いいものができたら、出しますから」とどこかのコンクールに出してあげるというようなニュアンスのことを(笑)。
 ・・・そんなこんなの大失敗のことを、学童から家に帰る途中に息子に話したら(「お母さん、今日大失敗しちゃったんだよ〜」「ありえないぐらいの大失敗だよ〜」と)、「でもね、人って間違うこと、あるから」と、6歳児に慰められました。また「お父さんに話したら『お前、何やっているんだ!』とか言われちゃうね」と言うと「じゃ、ひみつにしよう」と提案された(苦笑)。10時過ぎに帰宅した夫が、今日の「家庭訪問」のことを聞いてきた際には、息子が私に目配せして「シー」と“秘密だよ”という合図を送ってきた。だから、「面談」で言われたことを話して「おやすみ〜」と(爆)。息子の大人ぶりに(人生のごまかし方?)ありがとうの一日であったのだ。(まあ、今日の息子の日記書きも大変なアマノジャクぶりでしたが・涙)。