夢中で読んでしまった

 金欠が幸いし(この2週間雑誌以外我慢!)、家のそこらじゅうに無造作においてある本の中から。新書本が続いていたので「ここらへんで、物語にどっぶり浸かりたいや」と。いやー、面白かった、楽しかった〜。

しゃべれどもしゃべれども (新潮文庫)

しゃべれどもしゃべれども (新潮文庫)

 筆力、すばらしい!個性溢れる登場人物を、くどくなく、過不足なく、程よく絶妙に描いている。近いうちに、映画の方も観てみようっと。
半落ち (講談社文庫)

半落ち (講談社文庫)

 横山秀夫さんの本は2作目(前は『クライマーズ・ハイ』。今年映画化かな)。“事件”の処理過程ごとに新たに登場してくる人物が、その“事件”と向き合う、そのストーリテリングの技が面白かった。
空飛ぶタイヤ

空飛ぶタイヤ

 いや〜、やられた!って感じに。トレーラーから外れたタイヤが母子を襲ったあの事件をモチーフ。骨太の企業小説。二段組みで489ページ。一気に読まされた!
再婚生活

再婚生活

 再婚生活という名にふさわしくない鬱闘病生活記とでもいえるだろう。初出は『野生時代』の2003年12月から2004年4月、2006年8月から11月、2007年1月から2月。苦しんだろうなと思われる数年間。「日常生活ができない」というのはこういうことと、しみじみと読んでしまった。仕事とはいえ、この日記だけは“頑張った”んだと思う(日記にはその他の仕事を何とかこなす様子が描かれている)。
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 しばらく小説からは離れよう。どっぷり浸かってしまい過ぎる。現実逃避もいい加減にしなければ。(私は新書本は「日常の読書」で、小説類は現実逃避傾向の読書なのだ〜)