とうとう、卒園式を迎えた

卒園式の日に恒例の遊びを

 気持ちいい朝。卒園式にうってつけの天気。「5ヶ月目の腹と胸」が出ている状態で、パンツスーツを。妊娠前からきつかったので、本当にきつかった〜(涙)。2週間後の入学式に着られるかが不安・・・。保育園に着くと、あちらこちらで「かわいい〜」「かっこいい〜」と子ども同士で褒めあう声が。私の方は、昨日「お母さんの物も買いたい」と息子に言い訳しながら、手持ちのコサージュより小さめのコサージュを購入していて、保育園に着いてから、担任の先生に「私もつけて〜」と、子どもたちに混ざってつけてもらった(笑)。
 9時半から10時半までの1時間の式。卒園児の向かい側に保護者1名分の椅子が用意され母親か父親が座って、子どもの名前が呼ばれると同時に立ち上がり、子どもと手をつないで花道を歩く。園長先生から子どもは卒園証書を、親は子育て修了証をもらう。親子が向かい合って、子どもが親に「ありがとう」の気持ちを伝え、親も子どもに「ありがとう」「これからもよろしく」などの気持ちを伝え、花道を退場する、というセレモニーがあった。今朝まで自分が号泣するかと思っていたが、周りの母親が結構涙もろい人が多く「私よりすごい」と思ってしまい、逆にクールに。歌があったり、子ども達一人ひとりの「おおきくなったら〜」という声明(?)があったり、色々な思い出や、目の前の成長を改めて考えると、やっぱりジーンとして涙が。26名の子ども達一人ひとりがかっこいいし、かわいい。うーん、私としては「ここまで大きくなってくれてありがとう」だなあと。日々悩んだり、また怒ってばかりの私だけれど、この6年半で、こんなに大きくなり、泣き虫なところも調子に乗って父親に怒鳴られて「やべぇ」となるところも、私たち親とは違う一人の人間としての成長を感じ、一緒に生きられることが嬉しい。
 式終了後は、謝恩会(茶話会。費用は1,300円)。卒対委員が中心に準備してくれ、22組の親子が参加。式には出席していなかった時間外保育の先生や、0歳児の時からお世話になった先生方を囲んで1時間強の懇談。子どもたちは目の前に配られたお弁当やお菓子をある程度食べ終わると「一緒に写真撮ろうよ〜」とあっちこっちで集まっては記念撮影を。女の子はクラスに6人しかいないからか、みんな大の仲良し。「きょう、カラオケ いこうよ〜」と誘い合っていたり(笑)。
 今日はいつも休んでいるペルー人のMくんも来て、初めてお母さんに会った。卒園式が始まると、上で書いたセレモニーに不思議そうな表情をしていたので、スペイン語で「わかる?」と聞いたことがきっかけで、それからスペイン語と日本語を混ぜて会話が。あまり日本語が上手ではないことがわかったので、式後や謝恩会中わからないことがあったら、他のお母さんが私に助け舟を求めてきたり(1年前までMくんがよく来ていた時期にスペイン語と日本語で絵本の読み聞かせ活動をさせてもらっていた。この1年ではMくんがたまにしか来ないので1,2回しかできなかったけど。公教育レベルでは少数言語話者の言語権保障がされていない!)。で、Mくんのお母さんとは内容によっては、日本語で済むはずなんだけど、これはどのように話せば片言でも通じるかを経験していないと難しいんだと思う。私の場合、職業柄片言の日本語でも相手に結構通じさせることができる(フォリナートーク=調整した話し方。ティーチャートークと言ってもいい)。今の日本社会では、外国語を一生懸命勉強するのももちろんいいけど、日本人自身が外国人と話せる日本語を勉強する必要性があまり認識されていないのが残念(日本人の多くが日本語を知らない外国に住んでいる外国人と交流することなくほぼ一生終わることを考えると、公教育で、身近にいる(例:クラスメートの)外国人の言語よりも英語が「国際教育」となるのが不思議)。また、小3のお姉ちゃんも一緒に来ていて、私が日本語教師だと話したものだから「娘と息子に日本語を教えて」と言ってきた。8年前、都内の小学校でペルー人児童を日本語指導したことがあるが、ボランティアで頑張れるほどの意気込みは正直今はなく、また息子と同じ小学校だったら出向くことも可能だが、少し遠目の小学校なので、徒歩派の私としては難しい。ただ、市役所に頼めば(学校でも)ボランティア指導員の派遣をやっているはずなので、そのことを話してみた。最近の市報には外国人児童に対する教科支援を行う団体に助成金を出すようなことが書いてあったので、新しい理念のもとで外国人児童が教育を受けられる可能性が私たちの市でも広がってくるようだ。それにしても、私が結婚して今の場所に引っ越してきてから変わっていないと思うが、ここの自治体は外国人児童の支援を無償ボランティアに頼っている。かなりの技術を持ってしても。先の都内の方では、某区の教育委員会から1時間(45分)3,000円が支払われていた。しかし、6ヶ月という期限付きで(これまた問題なんだけど)。
 そんなこんなで12時半で解散。引越しなどでこれから会えなくなりそうな子どももいたりして、やっぱり写真撮影大会になってしまった。以前お世話になっていた先生で赤ちゃんを連れた先生が2人もいらしてくれて、やっぱり写真撮影。園庭では大好きな遊びが始まり、我が家もそうだが「今日だけは、その服着て、鉄棒やらないで〜」という悲鳴が。