「学び」のあり方を考える人に
朝晩ちょこちょこと読んできて読了。去年の夏にコーディネート側として関わったワークショップで、ずっと読んできた本と類似。あの頃はファシリテーションについて考えたり、問題解決について考えたりしていたっけ。今回の本は、組織には「学び」が不在であることを指摘し、いかにして組織と組織に所属する個人が本来の「学び」を実現できるか具体的な方法を提示している。様々な方法を具体例を入れながら紹介することをメインにしているので一つ一つについては浅い感は否めないが、もっと詳しく知りたければ本文に出ている参考図書に手を伸ばせばいいだろう。
- 作者: 吉田新一郎
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/01/17
- メディア: 新書
- 購入: 2人 クリック: 11回
- この商品を含むブログ (38件) を見る
<目次>
プロローグ
第1章 一人でできる学び −自分の可能性を広げる
1 ジャーナル 書くことによる気づき
2 シャドーイング 「さっぱり分からない」ときに
3 インタビュー 相手が何を考えているかを知る
4 自己開発計画 自分で自分を評価する
5 読書 常に新しい情報を取り入れる工夫
6 サバティカル 外に出て新しい世界を知る
コラム1 一つの学びからはたくさんの成果が得られる
第2章 二人でできる学び −信頼できる相手と学び合う
7 メールの交換 アイディアを交換する
8 相互コーティング 自分を相手の鏡に映す
9 メンタリング 信頼できる相手と協力する
10 ジョブ・シェアリング 同じ仕事を分担し合う
11 週刊ジャーナル 部下とのコミュニケーション
第3章 チームでできる学び
12 アクション・ラーニング 実際の業務のなかからの学び
13 チーム改善計画 普段の業務をよりよくするためには
14 メーリングリスト チーム内部で情報を共有する
15 アクション・リサーチ 失敗したデータも次の挑戦につなげる
16 会議 「学べる会議」をつくる
第4章 組織レベルの学び −組織に「学びのサイクル」を植えつける
17 変化の担い手の養成 学びのリーダーを生み出す
18 哲学クラブ 何でも話し合える組織に
19 お役立ち情報誌(ニュースレター) 理解し合う関係を築く
20 ワークショップ 新しい研修の形
21 オフサイト・ミーティング 気分を変えて話し合う
22 他社訪問 外部のやり方を取り入れる
コラム2 知らないうちにたくさんの学びを並行してしまう例
第5章 学びのリーダーに求められること
1 どんなときによく学べるか?
2 一つの学びのサイクルから複数のサイクルへ
3 学びのリーダーに求められる姿勢
4 学びのリーダーの役割