「ヘンリー・ブラウンの誕生日」
北風が吹く寒さの中、「お兄ちゃんの学校に行くよ」と、Nちゃんを自転車に乗せて小学校へ。毎度のことながら、出掛ける直前に保育園の準備をしてバタバタと。
前回は、戦争から逃れた少女の成長物語。今回は、奴隷から自由の身になった男(の子)の物語。この本も、大分前に購入しておきながら、S吾にも見せていなかった絵本。
最初のページの2行。「ヘンリー・ブラウンは、自分が何歳か知らない。/ヘンリーは奴隷だ。奴隷には誕生日などない。」を読み上げると、シーンと。一気に引きこまれたようだったが、ここで「奴隷って知ってる?」と、子どもたちに問いかけた。ほとんどの子が知らない。何となく知っているようなという子を指名して話してもらったが(細かい文言は失念!)、合っている部分を取り上げて、「“主人”のもとで働かなければならないこと」「“主人”の言うとおりにしなければならないこと」、そしてさっきの2行に絡めて「生まれた時から奴隷であること」などと話す。あとは、物語を読んで感じてもらうだけだ。
- 作者: エレンレヴァイン,カディールネルソン,Ellen Levine,Kadir Nelson,千葉茂樹
- 出版社/メーカー: 鈴木出版
- 発売日: 2008/12/01
- メディア: ハードカバー
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2学期は、私の担当は今日で最後。S吾のクラスで2回、隣のクラスで1回の計3回担当した。学習指導要領の変更を目前に授業時間数を増やすために、ボランティアによる朝の読み聞かせ活動が週2回から1回に減った4年生。以前ボランティアの仲間とは「1時限(=45分)を増やすのに、週3回の朝自習の時間(15分)を使ってドリルなんかやらせるより、よっぽど読み聞かせの方が教育効果があるだろうに*1」という思い。やはり今も変わらず、そう思っている。
*1:この話をしていた時は、朝自習の3回分45分を、5時間下校の曜日を6時間授業にすればいいじゃないかという話になったのだ。親としても「今日は3時下校」「今日は4時」などと毎日覚えるのは大変だ、なんていう思いもあって。