久々の読み聞かせ―「ながいながい旅 −エストニアからのがれた少女」

 8時8分。「あー、今日、読み聞かせの日だーーー!」と思い出し、Nちゃんに「急いで!お兄ちゃんの学校で、絵本を読む日だよ」と伝えながら、絵本コーナーへ。じっくりと選んでいる時間はなく、自分は読んだことがあって*1、学校では読んだことがない絵本を1冊選び、Nちゃんの保育園グッズをかばんに詰め込み・・・自転車をびゅんびゅん飛ばした。他のお母さんたちが正門に吸い込まれていくのを見て「間に合ったんだ」と、胸をなでおろす。
 相変わらずS吾のクラスは、朝の会が終わるのが遅く、廊下で待たされた。まあ、これ幸いにと、その間、持ってきた絵本の最初の数ページをつぶやき読みして待つ。
 タイトルを読み上げ、「エストニアって、知ってる?」と、スタート。もちろん、普通の(?)4年生、知っている子はいなかった。
 

ながいながい旅―エストニアからのがれた少女 (大型絵本)

ながいながい旅―エストニアからのがれた少女 (大型絵本)

 第二次世界大戦中に、戦火を逃れて―両親もいず、年老いたお祖母ちゃんと離れて―、エストニアからボートでスウェーデンにたどり着いた女の子の話。そこで絵描きの叔母がいたことで、この少女は救われた。大好きだった絵を描くことで、孤独感と重い病から救われ・・・そして、この絵本を描いたのだった*2
 4年生を対象として、この題材はどうかとも思いつつ(そして、15分で読み終わるかも心配なぐらいの長さだったし)、担任が職員会議から戻ってきて後ろの席に座っていたのだけど、最後まで読み切った。
 子どもたちは、静かに、そして集中して聞いていた。相変わらず、私は長い話を選んでしまう。最近は絵本チェックもしていないし、たまにこういうタイプの絵本を本屋で買ってしまうので、自然とヘビーな選書となってしまう。でも、今日は慌てて選んだ割りに、いい選書だったと思う。まあ、それだけ、子どもたちが成長してきている証拠だと思う。見くびってはいけない。
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 久々の読み聞かせ活動。9月末にエントリーしていた日が、運動会の延期で振替休日と重なり、今日が2学期最初の日となった。来週は隣のクラスでやることになっていて、この絵本でいいかどうか・・・。S吾のクラスは、今学期は12月に1度入っている。今年から4年生以上は、学習時間確保のために、月曜にしか読み聞かせの時間が取れなく、よって私ができる日も少なくなった。

*1:自分で買っておきながら、未読本が結構あったりして(苦笑)。

*2:Amazonより―ヴィークランド,イロン  1930年生まれ。エストニアのハープサルで子ども時代を過ごす。1944年、14歳のとき、戦争からのがれるためスウェーデンに亡命。いつくかの学校で美術や広告などを学ぶ。1954年にアストリッド・リンドグレーンの『ミオよわたしのミオ』に挿絵をつけ、子どもの本の画家として本格的に出発。以後、40年にわたってリンドグレーンの厚い信頼を得て、『やかまし村の子どもたち』シリーズ、『やねの上のカールソン』シリーズなど、たくさんの作品でコンビを組む。1969年にエルサ・ベスコフ賞を受賞