連想ゲーム――ヒントのランク付け

 本来、昨日が仕事日だったのだが、朝少しばかり嘔吐してしまい、常勤の先生で今日の担当であるM先生と交換してもらい、今日仕事をしてきた。
 体調はよくなったのだが、授業開始1時間前に歯医者の予約を入れていて、遅くても30分くらいで終わるだろうと、予約変更無しで行ったのだが、それがそれが授業開始20分前に迫ってきたところで「あのー、もう仕事に行かなければいけないのですが・・・」と申し出、最後ぱぱっとやってもらい、何とか5分前に日本語学校に到着。あー、心臓に悪かった・・・。まあ、当然だが、慌てて教室へ・・・。
 現在、可能形の課。『みんなの日本語II』の27課。復習も兼ねて『新・クラス活動集131(『新日本語の基礎II』準拠)』の「連想ゲーム」を。
 ある特定の場所を答えさせるために、ペアでヒントを考え、「ここはどこでしょう?」とクイズにするのだが、失敗したのは、可能形(あるいは可能動詞)の練習なのに、私自身の例が可能形以外にかなり広がったヒントを示したことで、本来の目的からちょっとずれてしまったこと。反対によかった点は、可能形も含めて色々ヒントを作らせたことで、ヒント作成の時間、学生は“いい汗”かいていたと思う。その上に、「難しいヒントから簡単な(=当てやすい)ヒントへ」というランク付けをさせたことで、実際にクイズをやった時には盛り上がった。まず、最初のヒントで誰も答えられなかったペアは“してやったり”という表情。
 ヒントを書き出したメモ用紙は集めるつもりはなかったが、学生たちが“提出”してくれたので、少しだけ書き出してみる。あるペア・・・『公園』のヒントに、「ブランコがあれます」など、どんな動詞も可能形に適用させてしまう学習者心理が見て取れる。あるペア・・・『川』のヒントに、中盤から「ここに住んでいる生物は土に住むことが出来ません」等という“高レベル”ヒントをはさみ、徐々に海と答えられそうなヒントを挙げながら、最後に向かって「ここは海じゃありません」「ここで魚が住んでいます」と〆るクイズ番組張りのヒントを作成。ペア6組中、同言語同士のペアは1組だけだったけど、言語間を意識するだけでなく、他の能力ももう少し勘案した組み合わせを考えねば、と思った1コマであった。