3月31日という日は

 保育園にて。夕方、今年で定年退職の園長に会いに行き、何だか二人でなみだ目になって、がんばろうねみたいなジェスチャーを交わしながら、お礼を言ってきた(と思ったけど、私は言葉を発したか???)。乳がん経験者・・・。
 去年の3月1日に乳がんの診断を受け(確か土曜日)、4日はNちゃんの入院だったため、3日の月曜に園長に電話して、一気に今後の生活(?)の変更にともなう保育園の入所資格変更の手続きを質問したっけ。それで「うん、わかった。全部やっておくから、心配しないでNちゃんの手術に専念して」と。8日の土曜に退院してきて、その足で乳腺クリニックに行き「このクリニックで治療しよう」と心に決め、10日の月曜朝に保育園で、園長の前で、一気に泣いたんだっけ。「がんになってしまった」という落ち込みと、手術後の回復(特に腕挙げ)の喜びなど、言葉では言い表せない感情の、その時どきに、目の前には「乳がんを経て、私は変わったのよ」と話す園長の姿で、どれだけ心が休まったか。
 会釈して事務室から出てきたのだが、きちんと挨拶したのかどうか、お礼の気持ちを伝えたいと思っていたのに、殆ど言葉を出していなかったような・・・。やはり手紙を書いておけばよかった。私は軽口なら得意だから、言葉がスラスラと出てくると思っていたのだが、目の前に立ってみたら、ここ近年にない「言葉にならない」状態に陥っていた・・・。
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 担任だった一人が他の保育園に異動ということで、その先生にも挨拶し、明日からの「りんご組」の教室に荷物を移動。非常勤でS吾の時にも(S吾の時代の方が長い)お世話になった先生にも、挨拶。みんな、私の病気を知っているからか、本当に「お母さん、頑張って」と励ましてくれる。
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 学童にて。この3年間――妊婦時代に市長に会い、学童移転を頑張ったこと、その後出産、そして仕事復帰、そして治療、そして仕事復帰――全部見てきた指導員リーダーの先生に挨拶。「運動会は見に行くし、またね。Nちゃんの時代には定年になっていないけど」と、笑ってサヨナラを。
 今日、3月31日という日は、過去と現在のつながりを振り返る日*1。明日は進級の日。どんな1年になるのか!

*1:小学校の辞校式にS吾を行かせなかったバカ親だけどね(苦笑)。校長はじめ16人の先生方が、定年退職・離職・異動があったそうな〜〜。学童に行ってみたら「誰もいなかった」と・・・。