風邪を引いた/愚痴る愚痴る

 風邪を引いた。多分、火曜の抗がん剤投与中のうたた寝がきっかけだと思うんだけど、朝晩寒くなってきたし、世間でも流行ってきているし、どこから引いたかなんて、まあ、わからないんですが。水曜にかかりつけの内科(小児科)に行き、薬を出してもらった。
 「飲んだら乗るな」ではないですが、風邪薬を飲むとだるくなったり急に力が出なくなることもあるので、Nちゃんを自転車の補助椅子に乗せるのはやめとこうと。風邪薬もやっかいだ。でも、明日のグリムスクールの送り迎え、その後は世界児童画展でS吾の絵が入選したとかで、少し電車で移動して、絵を見に行こうと思っているので、何とか今日までに風邪症状を治したいと思って、一応飲んでいる。でも、色々もやもやすることがあって、今朝は衝動的にベトナムコーヒーを手土産に職場に顔を出そうと思ったのだが、せめて今日まではおとなしくしておこうと踏みとどまった。だるくても何でも、子どもの世話は誰も代わりがいないんだ、と。
 明日から3連休。学校も保育園もないと思うと、はぁ〜とため息が出てしまうのだけど、日曜にはS吾はM君宅で遊ぶことになっているので、Nちゃんを部屋で遊ばせながら、適当にぐーたら過ごすことにする。火曜には最後の抗がん剤を何としても打ちたいし、そうしないと水曜のS吾の授業参観・懇談会に出られなくなるし・・・。
 ここにきて、本当に寒くなってきたし、乾燥も激しい。今日は夕方、小児科(上の内科と同じ)に行き、S吾とNちゃんはインフルエンザの予防接種2回目を受けてきた。Nちゃん、ここ数日鼻水垂らしていたけどOKだった。無事接種できて、一安心。私も風邪が治ったら、受けることに。それにしても水曜も今日も激混み!
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 TPOも考えず不用意な発言をしたようで、ぴしゃっと「見切られた」。ここのところ、自分のブログも書くのもどうかと思うぐらい「何だかバラバラ」な自分だったんだけど、そんな状態の中でふと言葉を発したら・・・。同調も同情も別にもらいたいなんて思っていなかったけど、私の態度がそう見て取れるなら、私自身が自覚しないで無意識にそう思われたいと思っているのかと、ここ数日間あーでもないこーでもないと考えていたのだが・・・問題はそこじゃなくて、相手や場にふさわしくない話題を出したことに尽きるような気がする。配慮が足りなかった。幼少時から人とコミュニケーションを上手く取れない方ではあったが、何とか大人になりできるだけヘマだけはしないようにとしてきたが、そうはいっても、たまにやらかす(よく?苦笑)。注意しなければ。でも、臆病になってはいけない。
 このことを考えていて、ふと、私が乳がん治療中であることを普通に周りの人に話していることについても考えてしまった。最初の頃は使命感という言葉がふさわしいかわからないが「検診を受けてね!」という気持ちが強く、小学校でも保育園でもクラス懇談会で話したし(噂話による広がりもあるから、これでかなりの人数!)、そのうち、容貌の変化もあって、ささっと話してしまう方が楽な性格でもあって「抗がん剤でハゲになっちゃってさ」ぐらいの軽さで話してきて・・・今のところ、多分誰にも迷惑を掛けてもいないし(ショックを受けた人は少しはいたみたいだけど)、私も特に不都合を感じることもない。もう、抗がん剤治療も終わりに近づいてきて思うのは、「持病持ち」ぐらいな感覚になっていること。40代、50代と年を重ねるごとに「最近はさ、○○が調子悪くなってさ。やっぱ、歳だね〜」となっていく、その一つ。それがちょっとだけ人より早かったかな、というぐらい。私の周りには(乳)がん患者は少ないけど、子宮・卵巣の方で患っている人は少なからずいる。他の持病で病院通いしている人もいる。癌ということで「死」を少しは意識する羽目になったけど、生活の中に治療が日常的に入ってきたら、その生活は誰でもある、ほんと「よくあること」の一つ。
 あっちこっちと話にまとまりがないけど、学童ママと立ち話で、仕事復帰のことを話していたら「私だったら(癌になったら)仕事をやめるなあ」と言われ「そうなのー?バリバリ働くってイメージだけど」と笑いながらおしゃべりしたのは1ヶ月半前か。私、主治医や看護師に「あなたは乳がんになったことないでしょ!」と言いたくなった場面は正直あったけど、友人・知人と話していて「あなたはなったことがないから」みたいな感覚は持ったことがない。みんなそれぞれの事情を抱え、たまたま何かの縁で付き合いがあり、その範囲で「お互いさま」で付き合っていく。それぞれがそれぞれの日常を送っていく。
 あー、ほんと、何を書いているのか(何を書きたいのか)わからないが、そうはいっても、乳がんになっていなかったら、今頃は、子どもらと一緒に夫の赴任地・ベトナムに行く手続きやら荷造りをしていたのかも、とカレンダーを見てふと思ってしまうのだ。治療のために3ヶ月に1度の帰国は経済的にも無理だから(しかも夫も赴任先では休暇がないから子どもらの世話ができない⇒私が留守できない)、私は乳がん治療が始まった当初願った(!)「以前と同じ生活」――仕事をして、細々と研究する生活――を再開することになる。一人で子育て担当というのは本当に不本意だけど。
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 あっちこっちついで。先週と今週(再放送)で、やっと「BS世界のドキュメンタリー」の「シリーズ 変わる南米」を見終わった。最近のブラジルベネズエラボリビアチリ(前編)(後編)の動向が少しはつかめたかな。学部時代はこういうのばっかり見ていたような。中南米題材の映画も大分観ていたな。