メキシコつながりで

 今日は、Nちゃんが昼寝中、昨日買ってきた絵本をS吾に読み聞かせた。

ぼくのうちに波がきた (大型絵本)

ぼくのうちに波がきた (大型絵本)

 S吾は、その絵に、波が男の子の家についていくっていう発想に、すぐさま興味を持った。が、波は女性として描かれている。絵本の原案となったオクタビオ・パスの短編のエロチックさが残されているのだと思う(「波と暮らして」を読もうと思ったが、我が家の“閉架”書棚(?)にあり断念)。ストーリーの幻想的な部分は“ラテンアメリカ”の匂いを感じさせるが、絵そのものはアメリカン(もちろん、文も絵もアメリカ人だから)。躍動感溢れる絵が素敵な絵本である。
 で、昨日moviさんがオクタビオ・パスに反応してくれてアメリカにも行った事がある知識人だから?)、で、「メキシコと言えば・・・」と、絵本棚から1冊の絵本を久しぶりに取り出した。
うさぎのみみはなぜながい (日本傑作絵本シリーズ)

うさぎのみみはなぜながい (日本傑作絵本シリーズ)

 この方の、この力強い描き方が好きである。「メキシコ」だからというより「北川民次」ということで、購入していた絵本(S吾は未読)。昔むかしのアステカ時代から伝わる民話。
 大学時代に、この著者の『絵を描く子供たち――メキシコの思い出 (岩波新書)』を読んで、メキシコ行きたい病に罹った(その他にも影響受けた本があったけど)。で、最初の会社を辞めた時に(15年前?)、単身で1ヶ月メキシコをバックパックスタイルで旅したのだ。いやー、壁画を見て回るのが面白かったし、土着文化とスペイン文化(≒キリスト教文化)と現代文化(文明)が混在する、その街並みそのものが、私にとってワンダーランド!・・・と、今日は色々思い出してしまったりして・・・。
10数年前に開催された「北川民次展」のカタログ
10年前開催されたメキシコ美術展のカタログ  
旅のお土産・メキシコ写真家たちのダイアリー1994年版