ご当地小説

 集英社文庫の夏の文庫本フェア(?)「ナツイチ」の冊子で、確か“ご当地”というカテゴリーで私の出身地が出ていたので気になっていた小説。なかなか本屋で見かけなく、金曜に大学に行った際にやっと生協で現物を見つけたので購入。その、小説すばる新人賞受賞作の青春小説を読んでみた。
 「この主人公って、私の高校(S校)の生徒?それともM校かな」という感じで読み始めた。が、題材は好きなのだが、どうも読み心地(?)がよくない。文体なんか全然違うけれども、角田光代さんの小説を読んだ時みたいに「私には合わない」という感触。それが残念。本当に“ご当地”モノだったし(架空の場所以外はリアルに想像できる場面あり)、高校3年生のあの時期しかないような心理的な描写もよかったし、それなりに疾走感も味わえたのだが・・・何かが合わないんだよなぁ、残念。

プリズムの夏 (集英社文庫)

プリズムの夏 (集英社文庫)