ゾロリに囚われの身

 今日もS吾を叱り飛ばし、泣き一歩手前までやってしまった・・・嗚呼、母子生活がこれ以上続くと、私はS吾のいいところをなくす元凶になってしまうぞ!!!
かいけつゾロリぜったいぜつめい (28) (かいけつゾロリシリーズ ポプラ社の新・小さな童話)かいけつゾロリのきょうふのカーニバル	(29) (かいけつゾロリシリーズ 	ポプラ社の新・小さな童話)かいけつゾロリあついぜ! ラーメンたいけつ	(30) (かいけつゾロリシリーズ 	ポプラ社の新・小さな童話) 泣き一歩手前になったS吾、歯を食いしばる術というか、気持ちの切り替えスイッチがすぐ使える術を身に付けたのか、布団に入ると枕元周辺に置いてあるゾロリを1冊を読み始めた。「『お前の中の豚の血が騒ぎ出す』ってどういう意味?」って聞いてくる。ハテ、こういうのってうまく答えられない。のらりくらりと答えたが、果たしてわかったのか??
 ここ数ヶ月、学校の図書室から借りてくる本はかいけつゾロリシリーズばかり。先日S吾の国語辞典を買いに行った際に、2時間も立ち読みしたのはゾロリ33冊!で、「買ってもいい」と許した1冊を選べず、結局「3冊でいいでしょ!S君の図書カードで買うから」と、自腹で払うからと選んだのが、付録付きのもの。カバーや最後の方のページを切り抜いたりできるもの。学校で借りたものは切り貼りできないからどうしても手元に置いておきたかったのだ。
 親としては「名作を」とか「童話を」とか欲が出てしまうのだが、本屋の棚に並んであった33冊全部を読みつくし、比較検討する姿には拍手喝采を送りたく、3冊だったら自分が持っている図書カードで払えるはずだと説得する姿勢を認め・・・認めた割には「絶対払ってもらうからね」と念を押しながら立て替えた母なのだが・・・(苦笑)。自宅に戻って「3,000円の図書カードをあげるから、おつり頂戴!」ときちんと精算しようとする7歳児。きちっとお小遣い帳に収支報告を書かせ、お金の貸し借り関係解消する母子。
 「ゾロリ以外だったら読んであげる」と言って、何とかグリム童話などを読み聞かせするのだが、S吾自身はもうしばらくはゾロリしか読まないだろう。もう囚われの身。