「ちょっと先輩」が大切

 学童に行かない火曜。スイミングに行く前に、玄関先で縄飛びの練習。近所のママが通ると「ダイエット、ダイエット」と笑い飛ばしてみたものの・・・。息子の膝曲げドンドンの飛び方を注意し、ぶるんぶるんと大きく手を振り回すやり方を注意し・・・注意してばっかりの私。そんな“アドバイス”に聞く耳を持たない息子。先日も「Y君が高く飛んだ方がいいと言っていたもん」と、クラスの友だちからのアドバイスをヨシとする態度を。こうなってくると、どうしてかな、「一緒にやろう」って言われても「お母さんの言うことを聞かないんだもん」と撥ねつけてしまいたくなる短気バカ親。いや、もう、息子の飛び方を真似ると本当にしんどく、「これ、ダイエットにいいわ」と思ってしまったり(苦笑)。家事をやりに家の中に入ったものの、やっぱり平日で日が出ている時って火曜しかないと思い直し、再び外へ。
 そこへ2階の甥っ子(小6)が帰宅してきた。玄関前で私が二重飛びをしていると「すごいすごい」と褒めてくれる(嬉)。S吾が数回飛んで引っ掛かってしまう前両足飛びを見ても「すごいよ」と褒めてくれる。私がS吾が下手なんだというようなことを言うと「最初はお兄ちゃんもそうだったよ。1年生でそれぐらいできればすごいよ」と更に褒める。我が家の玄関先にランドセルを置き「貸してごらん」と、二重飛びを見せてくれた。「お兄ちゃんも最初は下手で、全然できなかったけど、4年生になったらできるようになったんだよ」と。息子、頑張ろうって思うようなぁ、と。
 息子の聞く耳は、短気な母親ではなく、ピア(同レベルのクラスメイト)だったり、直近の“ちょっと先輩”(≒元初心者)だったりに向かう。そして、通りがかりの知らないおじさんも「最初はそうなんだよね」「徐々に(回転が)速くなっちゃうんだよね」と言って、笑顔で声を掛けてくれて。身近な目標と応援。学ぶ環境に必要なもの・・・あれ、私は不要?・・・って、やっぱり必要だと思うんだけど(苦笑)、反省しながら、息子の縄飛びの熟達化に伴走していこうと改めて思った。