空気が澄んだ夜に

 いい月夜だった。細い細い月。澄んだ空気を実感する時。
 前歯を抜いた後「痛いから帰りたい」という息子とともに帰宅し、Nちゃんにミルク投入。その後、叔母にS吾とNちゃんをお願いして、歯医者の後に行く予定だった銀行とスーパーへ向かった。銀行の後、どうしても一服したくなり、ドトールでココアを1杯。ヨーカ堂で食料を買った後、安売りしているオムツを買いに4階へ・・・。って、途中の婦人服売り場でダウンジャケットを見てしまい「上着がほしい」病に罹ること20分。夫と子どもの服は多いものの、私は毎年「この冬(春/秋)も我慢できた」と季節季節を無視していく。「ちょっと寒い」は通称ババシャツでごまかし、本格的に寒くなってから完全防寒に入るのだ。春や秋は特にごまかす。本当は中身だけじゃなく(実際は伴っていないけど)外見も磨きたいのに。・・・“病状”が悪化してから20分後「そういえば、今月の家計がうまくいったら、靴を買おうと思っていたんだっけ」と思い出す。ブルージーンズも膝に大きな穴の開いたやつしかなくなって、必ず買うもののトップにあがっていたんだっけと思い出す(これは虎の子百貨店商品券で買う予定)。あー、今日も我慢できた。ただ、既に冬のボーナスは赤字になることが決まっているのだが(支出項目抽出済み)、もし、私が想定するより多く入金されたなら、真っ先に自分のものを買いたい。まあ、本や雑誌をこんなに買わないなら、数万の洋服代ぐらい使えたんだけど、それはそれで、まあ、仕方がないというか・・・
 帰宅後息子に聞くと(抜歯後はガーゼを口に挟んでいたのでしゃべれず)「あんまり痛くなかったよ」と。診察室から待合室に聞こえてきた会話の内容が気になったのだが、「『何をするんですか?』って聞いただけだよ」とのこと。この年で医者ときちんと話せるんだから、多少目上に対する言葉遣いが悪くても、今のところいいのではないか、と、ふと息子の心配事の一つを無理やり処理する私。しかし、夕食時、私はやっぱり息子を叱り飛ばしてしまった。どうしてこう毎日毎日ガミガミしてしまうのだろう。片付けをしろと何度言っても、返事もせず、それを質すと「聞こえなかった」と、夫みたいなことを言う(涙)。皿の片付けその他、確かに私がやってしまえば“何事も起こらない”はず。ただ、もう小学生。家のことをやるのは当たり前。食後に食器を台所まで運ぶこと、お風呂掃除、トイレ掃除、洗濯物(自分のもの)を畳んでしまうこと。たまに、お願いしていないお皿洗いもやってくれるから、それはそれで助かるのだが、一番望むのは、私が言ったことにたいしてアクションを起こしてほしいこと。あれ?夫に対する文句と同じになってきた(号泣)。
 いい月夜。私の“吼えメール”(←ハリポタねた)が息子に届きますように!で、ガミガミはやめよう(>自分)。