久々の小説

 気晴らしに小説でも。と思い、眠れぬ夜に一気に読了。久々の小説。大抵、大学院の学期中は小説は読まないのだが・・・。山本文緒さんの本は、年代的にか既婚だからか、本当に読みやすく、気晴らしには丁度いい。

群青の夜の羽毛布 (文春文庫)

群青の夜の羽毛布 (文春文庫)

 神経不安、ヒステリック、母子関係の危うさ・・・家族のあり方に焦点を当てつつ日常に潜んでいるはずのものを抉り出している感じ。文体の使い分け・・・独白部分、主人公とその恋人のそれぞれ一人称での“視点”。山本さんの小説は数冊目だが、これまでとは文体の使い方が違う感じがした。