「Sくん、さんすうが すき!」という話

 正確に言えば、現在土曜の早朝。息子が2度おもらしをし、最初に夫が起こした声で私も目覚める。で、その後2時間近く眠れず。昼寝した私が悪いのさ・・・。で、最近自分の体調のことばかり書いていて、息子の様子を書いていなかったと思い、ここのところの息子のブームを書いてみる。
 1月後半、保育園で5歳児と一緒にレストランごっこをはじめたのをきっかけに、手作りお金でお買い物ごっこを家でもやるようになった。息子の「はい、1,500円でーす」に対して2,000円を渡す私に「はい、3,000円のおつりでーす。ありがとうございましたー」とレジ打ちをする息子。そう、息子はただ単にこのやり取りがしたいだけだったのだが、大人の方が参ってしまう。おつりが多くなることに、我慢できないのだ。で、私がすぐカッカッして「これじゃ嫌だ!」と、払ったお金よりおつりが多くなることはありえないこと等あーだこーだと説明。2回ぐらいこういうやり取りをしたら、さすがに息子が落ち込み「おこってばかりの おかあさん いやだ!」と、手作りお金とレジを引っ込める。ちなみに、この頃つわりで不調も不調だった。でも、すぐ私のやり方に慣れてくれた(本来の姿だ!)。少し経つと(2月頃か)私の方が、息子が適当につける値段(例えば、ラーメン3,000円というようなありえない設定)にまた我慢がならず、物価に合わせた(笑)値段の買い物をするようになり、息子も段々慣れてきた。・・・そうこうするうち、真剣な足し算引き算が始まった。この頃は私のリードで。夫が計算機の使い方も教えたので、時々使っていたようだが、使いにくい機種からか、暗算に戻る。
 そんな過程を経て、最近はいわゆる“文章題”にはまっている。つまり、実際のやり取りがあるお買い物ごっこをしないで、「ひきざん やって」というリクエストに、私が「560円の買い物をしました。それで1,000円払いました。おつりはいくらでしょう?」と問題を出すと「440円!」と答えるのだ。何故か殆ど正解。多分小1でやるような「9−3」より答えるのが早いと思う。息子によると保育園の時間外の先生に「おしえてもらった」らしい。だけど、違う数字でやっても殆ど正解。私は一の位は「0」にしてやっていたのだが、お彼岸で実家に帰った際に、母が「555円」の買い物を言うと「445円!」って答えていた。で、ここ1週間の流行は「わりざん」。最初の問題は「飴が6つあります。M君とK君とS君で3人で分けなければいけません。一人いくつずつもらえるでしょう?」という状況設定したら、楽しくなったようで、「わりざん やって」とリクエストをするように。実家の母は「余り」の問題も出したりして、それもすぐ理解できた。ただ、リクエストが多く、すぐ問題を作るのが面倒。先にも書いたようにありえない状況はダメだというのを私が設定したものだから、6才児の生活に合わせた問題を作らなきゃいけないということ。ただの数字をいじった計算は就学前にはやりたくないし。で、昨晩「S吾が旅行に行って、13個お土産を買いました。お2階のおじちゃん、おばちゃん、あっちゃん、しゅんちゃんの4人にあげます。一人何個になるでしょう?」と問題を出したら「ありえない」と最初答えた息子。多分、13個もお土産を買う状況がありえないんだと思う。息子は気持ちを切り替えたのか、私の手を借りて4本ずつ指を折った後に今度は3本ずつ折り始めて「あ、わかった!3個ずつ!で、1つあまり!」と意気揚々と答える。
 そんなこんなで、息子は「さんすうが すき!」らしい。ただ「かけざん」はあまりやりたがらない。例えば「1個10円のうまい棒を3本買いました。さていくらでしょう?」というような問題(簡単な問題しか作れない私・・・)。「かけざん」と言えば「後ろの数字が答えなんでしょう?」と聞いてきた息子。どうも公文に通っている保育園の友だちに聞いたらしい。多分1の段の「1×3=3」というのを指しているんだと思う。1週間位前に2階の甥っ子から知育おもちゃ(四則計算のおもちゃ)譲り受けたのだが、日本の文化に「九九」らしいものがあるのは多分知ったと思うが、ボタンを押して「いんいちがいち」というのを機械音で聞いても、つまらないと思う(2階は知育グッズが多い!共働きで教育熱心!譲り受けてもあまり使わず)。アメリカの教育事情を聞いてもそんなに九九を熱心にやる必要性はないかもしれないとも感じているし、というか、就学前には全く必要ない(小2でカリキュラム時にやってもらいましょう)。
 それにしても問題をとっさに作る方が大変で、近いうちに小学生向けのテキストを買ってこようかと思う。とにかくヒントをもらわないと量産できない。こどもルーム(学童)に入って入学式までの1週間、毎朝1時間のお勉強タイムに何をさせるかを今考えているのだが、お絵かきでもいいんだけど、私がこのような問題群のプリントを作ってもいいかもしれない。あー、こうやって職業病(日本語教師)ごとく「こういうのがいい!」と、プリントを作り続けるんだわ、私・・・