泣きながらのスイミング

 ロッカーの入り口で、先週指きりげんまんしてくれたスタッフ(コーチ)に息子を託し「じゃあね〜」と荒療治的にプールに入れさせることに。「今のコーチが怖いらしい」ことを伝える。
 始まってみると、ずっと不安そうな顔、泣き顔。何度も“鬼”コーチに何かしら訴えている様子。“指きりげんまん”コーチは2つレーン違いでコーチをしていたが、何度も心配そうに息子のグループを見ている。私はギャラリーで「息子がどのように自分の気持ちや許可を伝えるか、これも成長に必要なこと」「逆に、コーチもこういう子どもに対しどう対応するかは“教える”立場として、いい機会」「それにしても、コーチが“怖い”というだけでスイミングが嫌いになるのはどういうものだろう。お金を払っているのはこっちなんだよな・・・」というようなことを考えていた。それにしても、息子は私を見ても、手を振らない。“我慢しているんだ!”っていう泣き顔ばかり。途中2回もトイレに行っていた。
 そのうち、ギャラリー内でおしゃべりしていたお母さま方3人衆の話が聞こえてきた。どうも“鬼”コーチ、転勤してきたばかりで、結構キャリアが浅いということ(「新人」って聞こえたかな)等、何やらコーチ談義(その他に教育談義も面白かったので、別の機会に書く予定)。「うーん、やっぱりコーチに問題あり???」「他のコーチだったら、こういうことにならなかったのかも」って気分になってきた(私も教えることをやってきた立場としては微妙で複雑な気持ち。今日は母親感情の方が勝っていた)。息子が練習を何度も中断させるからか、女性のコーチがやってきた。他のグループのフォローをしていたコーチ。その15分の間、“鬼”コーチは女性コーチがいたグループの方へ行っていた。息子から泣き顔が消えた。“鬼”コーチ再登場後、また泣きっ面。でも、最後の遊び時間、“鬼”コーチを一人占めでゴムボールでキャッチボールしていた。コーチ、結構気を使ってくれているんだと思う。
 後で、何度もコーチに話していたのは(その間、他の子の練習が中断)何だったのかを息子に聞いた。先週何度も話した「途中で嫌になったら、帰ってもいいよ」(by “指きりげんまん”コーチ)を何度も訴えていたらしい。その度に多分コーチががんばってやってみようよと話していたんだと思う(あくまで想像)。ただ、まだまだ水には不安感が一杯のところ、飛び込みの練習にしろ、他の練習にしろ、コーチに不安感を持っていたとしたら、やっぱり不安だろうなと。
 何にせよ、今日は泣きながらも何とか乗り切った(と言おう!)。11月もどうなるか様子を見よう。