3週間の出張から夫が帰ってきた

 昨日の夕方、夫が帰国。3週間、中国・大連で仕事三昧。もちろん、週末などは同僚宅に泊まりに行ったりして、普段姿の中国的生活も味わってきたようだ。
 帰宅を前に、私は「はて、この家の散らかりよう、どうしましょう」とうんざりしていたのだが、とりあえず、片付けられるところまで片付けて成田まで迎えに行くことにした。
 24日を境に、何故か気持ちを落ち着けて苦手な片づけができそうな気がしていた(苦笑)。必要か不必要かを判断するのが苦手+優先順位をつけるのが苦手。それが原因。ということで、こういう母親の子である息子も片付け下手。いつも夫から「お前が片付けないから、S吾もできないんだ」と叱られていた(で、無視していた私)。昨日の私は、いつもの私と違っていた。息子に片付けの順番を指示し、それがどうしてかを説明しながら、一つの部屋から一つの部屋へとやるべきことを的確に指示。一緒にできそうなところはやったが、私の指示通りにやっていくと少しずつきれいに片付いていくことを実感したのか、どんどん素早く片付けていく息子。何で今までこのことを避けていたのか!で、息子から「Sくん、かたづけ だいすき」という発言!
 面白かったこと。リビングのテーブルの上にある息子のガラクタ。とにかく何でもこの上に置いてしまう。で、私が「勉強部屋に持っていくもの、おもちゃ置き場に持っていくもの、捨てるものの3つに分けてみて」というと、「ううん、4つだよ。こっちのへやに もっていくものも あるもん」と。うーん、感動♪
 最後に私が貯めに貯めていた新聞の片付け。仕事柄(今休職中だけど、日本語教師)、授業で使えそうなのがあるかもと思って、新聞は数か月分取っておいてしまう。あと読んでいない日もあるし、と思ったり。でも、昨日の私は「読めないよ、数ヶ月のものは。目に入らなかったものは、大切な情報じゃない」とばかりに、パッパッと片付けていく。何で今までできなかったんだー!夫にも「今日から読め。今までのはなかったのと同じなんだから」と言われ続けても、大事に大事に古新聞を取っていたのだ。読む時間を確保しようとしないのに「読むかも、使えるかも」と取っておくのは「あー、読まなくちゃ、切抜きして整理しなくちゃ」というストレスそのものだったのに(苦笑)。
 もう出掛けなくてはいけない時間になり、慌てて自宅を出た。一つ目の電車に飛び乗り、成田まで行くスカイ○イナーにも飛び乗り・・・。すべてギリギリセーフ状態。あー、何でいつもこうギリギリなんだろう、と反省。息子を連れて、走りまくっている感じ。トホホ
 恐ろしいことに、そのスカイ○イナーで母子で寝てしまい、気付いたら、降りる駅に到着していた。息子を起こし、付いて来なさいとばかりに電車を飛び降りた。で、振り返ると息子がいない!慌てて電車に乗り込み、座席方面に目をやると、半ベソの息子が!周りの乗客が息子に「早く早く」と声を掛け、私も急いで手を取り、再びホームへ。ダメ母・・・。焦っていたとはいえ、これはまずかった。ホームに降り立つと息子は「あしが いたい」と泣き出しそう。それで座席から歩けなかったと。とにかく抱っこして息子を座らせる場所を探す。少し足を擦ったら、落ち着き、さっきの慌てぶりを二人で笑い飛ばす。
 夫の便は多少遅れていたが、帰りのリムジンバスの時刻表を見たりして、待つ。到着ロビーでは、迎えに来た家族と抱きつくシーンを何度も目撃し、一人ウルウル。「あー、息子はどんな対面をするんだろう」って一人想像してみる。でも、待てど待てど夫は出てこない。修学旅行の高校生が団体で出てきて、ニュージーランドの文字が入ったカバンなどを持っている。今の時代、海外なんだなあと思ったり(2階に住んでいる高2の姪っ子もNZだった)。
 夫から携帯メールで、反対側のロビーに出てきていると連絡。「あー、父子の対面は・・・」とがっくり。反対側に向っていくと、そこには夫の他にもう一人男性がいた。上司だった。お帰りなさいという雰囲気でもなく「いつもお世話になっております」と挨拶し、息子も夫に促され「こんにちは」。第一声が・・・。まあ、それから夫は息子を体に寄せて、頭をぐりぐり触りながら「元気だったかー」と。感動的とはいえないが、これも何だか私たちらしい。
 帰りのリムジンバスの中では夫と息子は寝ていた。夫の膝の上には息子の頭。その様子を見て、妙に嬉しかった。地元に着いたバスの後は、義兄が車で迎えに来てくれた。後部座席に座った息子に「お父さん、帰ってきて嬉しい?」と野暮なことを聞いてみた。なんと、息子は首を縦に振らず「ずっと ○○(私の実家)に いたかった」と!何事かと思ったが、理由はわかっていた。保育園に行くのがちょっと嫌。「保育園、行くの、嫌なんでしょう?」と聞くと、うなずく。
 帰宅後、夫はせっせと荷物を片付ける。私と違って、その時にやってしまう夫。アッパレ。で、リビングにいた私に息子は「あー、おとうさん かえってきて よかったー。だって、バレーボール できるもん」と。嗚呼、息子よ・・・片付け終わってリビングに来た父に向って「Sくんね、おとうさんと バレーボール やりたかったんだよ。だって、おかあさん、いつも かっちゃうんだもん」と。嗚呼、息子よ・・・
 疲れきった体の夫と息子対私で、出張前と変わらず風船のバレーボール。何とか10分で終わりにしてもらい、帰国大歓迎(?)の1日が終わった。