サポート体制徐々に

 今日はファミリーサポートのアドバイザーと提供会員のMさんがいらっしゃった。基本的にはNちゃんの保育園の送り迎え、そして「預かり」(提供会員さんのお宅で預かる)をお願いするという話を。年度が替わるので3月はいいとして、4月以降、保育園の送りを中心に頼んでいく予定である。抗がん剤投与後1週間は“病人”のつもりで過ごした方がいいという友人からのアドバイスと、我が家の家事育児は私しかできないので、“私ががんばったところでダウンしたら自業自得になる”ということで。大学院に入学した6年前も一度登録したのだが、私の思いと周囲(主に旦那)の思いがずれ、全く利用しなかった。が、今回ばかりは誰が見ても、お金で解決できるところは解決しなければいけないでしょう。体調・精神的に大変な義母もこれで一安心してくれるだろう。Nちゃんも人見知りせず、すぐ慣れていた。
 昨日は、針生検の日でもあったし、先週金曜のMRIとPET−CT検査の結果も聞く日でもあった。MRIの結果、私のしこりは約3センチ、そして広がりは7センチ(四方?)。右乳房の右半分は全くダメということ。つまり、「今の段階では乳房温存は難しい」という所見。PET−CTからは、右乳房以外に右腋(リンパ節)に輝くような“癌がactive”の反応が。転移確実だね、と。つまり、ステージII-b確定。直前まで「全摘なら全摘でも」と考えていたが、やはり決断はできず。自分が覚悟ができていないのがわかった。主治医も術前化学療法を勧めてくれていることもあったので*1、やはり抗がん剤治療からがん細胞をやっつけていき、うまくいけば乳房温存、という選択に(抗がん剤治療中に全摘の覚悟をすればいい)。主治医に「先週から右腋に“がん細胞を飼っている”という感じで、時々ズキズキするんです」と話す。しこり部分やリンパ節(の一部)が自己主張しているのだ。ついでに「先週思い出したのですが、去年から右胸の痛みはありました」と告白。私が横になりNちゃんをお腹の上に乗せて腹ばいにさせている時、Nちゃんが手を突っ張るとどうしても右胸だけ痛かったのだ。母乳あげていた時期かもしれないし、卒乳後だったかもしれないし、その辺はわからないが、もしかしたら1年前に、それを“異常”と認知していれば、こんなに進行させずに済んだかもしれない。まあ、イマサラなので、後悔したところで何も始まらない。
 針生検は、ちょっと痛かった。痛みに弱いタイプなので、局所麻酔かけてもらっても体がこわばっていた。正確さを期するため3回“ガシャーン”と採った。結果は10日〜2週間後なので、それまでがん細胞を放っておくのも心配だし(針生検の刺激もよくない)、精神的にもよくないということで「私が身内だったら勧める」という経口抗がん剤ホルモン剤を2週間分処方してもらった。1日分の痛み止めも。
 で、懐も痛かった(苦笑)。針生検42,000円(針3本分?)、飲み薬約12,000円。金曜も38,000円近く掛かったし、本当にがん治療にはお金が掛かる。高額医療費として返付があるとしても、これからかつら(+帽子)も用意しなければならないし、もしかして全摘でその後乳房再建でもしたら、それらは医療費として認められないし・・・。・・・35,000円しかお財布に入れていかなかったので、3万円だけ納めてきた(涙)。毎回5万は持っていかないといけないな、と。身内が癌に罹り保険外交員になる人の気持ちがわかります(苦笑)。癌保険に入るのをお勧めしたくなりますもん。ただし、私が入っていた保険の場合、リンパ節転移など「浸潤癌」と認定されなければ一時金をもらえない(私はもらえる見込み)。転移がない場合でも同じような治療費が掛かるはずなのに、一時金はもらえない場合もある、ということ。
 今日はしこりを見つけて1ヶ月の日(記念日?)。
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 S吾は水も受け付けなかった昨日に比べ、少し元気に。昨日座薬を入れたのがよかったんだと思う。お昼にうどん、夕食にコーンポタージュとパンを食べても吐かないで済んだ。が、体力が戻るはずもなく、明日も学校を休ませる。2階から借りたDSとポケモンのビデオ(過去の録画)漬け・・・。

*1:乳がん診療ガイドライン(でも2005年版!)というのを開いてくれて「[推奨グレードA] 術前化学療法は術後化学療法と比較して生存率に差がない」というエビデンスを説明してくれたし、患部(しこり)を小さくすることだけが目的でなく、若いこともあるから全身療法を先にやって、activeになりそうながん細胞も叩いておくということだと思う。