今月の読書記録メモ

 産後1ヶ月は字を読まない生活をしていたが、今月に入って“リハビリ”と称して、少し読書を。また「気晴らし!」と理由をつけて、コンビニで雑誌を結構買ったりして。
 ここ数日は、雑誌2誌のブックガイドを。この手の特集に弱い私。売り上げランキングより「この本との出会い」「こう影響受けた」などというコメントと同時に本が紹介してあるのを読むのが、大好き。1誌は、ここ何号か続けて購入している『edu』。で、もう1誌は『母の友 2006年 11月号 [雑誌]』。後者は完全に就学前向けの絵本ガイド。

 で、まともな読書としては、産後1冊目は齋藤孝さんの本。
読書力 (岩波新書)

読書力 (岩波新書)

 百年の孤独本は読んでも読まなくてもいいというものではない。読まなければいけないものだ。」(p.5)と断言する齋藤氏。読書好きと「読書力がある」の違いの基準を提示。読書力をつけるためには練習が必要と唱え、齋藤氏がよく使う表現「技」として、その習得のためのステップを示している。『文庫100冊・新書50冊を読んだ』という「経験」を「読書力がある」という一つのラインとしている。で、本文の中で齋藤氏が読んできた、またお勧めする本などが紹介され、これまた私の好きなブックガイドとしても読めた。この『文庫〜』云々、わかる気がする。私の家庭環境からして読書好きになるような環境ではなかったが、高校時代、「新潮文庫の百冊」のリスト片手に海外文学を少しずつ読むように。また、新設して3年目の高校で、図書室には新しい本ばかりで、新書を借りて読むように。私自身は、齋藤氏が勧める読書のステップ通りの道を歩んでいたことに。ただ、私は「あの本読んだことがある」と言えるけれども、これだけでは読んだことにならないらしい。齋藤氏は、新書系や評論系は「要約が言える」というのが「その本を読んだ」と言える基準としている。そうなると、私の読書経験は・・・(涙)。昨今の新書への嘆き、共感する部分多々。また、本文中に出てきた小説で、去年読んでいる途中のまま放ってあるものがあったので、最初から読み直そうかなと思ったり。ガルシア・マルケスの『百年の孤独』。産後の小説第一弾としては骨太だ〜(笑)。
 産後2冊目は「わかる」について。
畑村式「わかる」技術 (講談社現代新書)

畑村式「わかる」技術 (講談社現代新書)

 著者が「創造の方法」や「失敗学」の研究を通して「わかる」仕組みを理解する必要性を感じたことから、「わかる」とは何か?というテーマで、“わかりやすいように”書かれた本。読み進めながら、著者が経験してつむぎだした言葉(考え方)、「これって、認知心理学の専門用語で言えるんじゃないかな」と思ったり。確かにわかりやすいのだが、何となくしつこい感じ(話し言葉でトクトクと説明されているみたい)。ふとつけたテレビで著者の姿が。NHKの「知るを楽しむ」の再放送。著者の語り口が、そのまま文章化したんだと合点。本では図解の仕方が参考になった。この本を読んでいて、なんとなく似ているなあと思ったのが、現場主義の本。まだ読み直していないので、どの辺りが似ているかはわからないが、なんとなく、私の嗅覚がそう感じる。
現場主義の知的生産法 (ちくま新書)

現場主義の知的生産法 (ちくま新書)

で、現在、この本の中で著者が参考にしたという「わかる」関連本をパラパラとめくっている。こっちの方が私には合っているかも。
「わかる」とはどういうことか―認識の脳科学 (ちくま新書)

「わかる」とはどういうことか―認識の脳科学 (ちくま新書)

楽しい古事記 (角川文庫) パラパラとめくった本もメモしておこう。ここ数年の景気回復が「イザナギ景気」と並んだと騒がれているが、その「イザナギ」を知れるかなと、阿刀田高さんの『楽しい古事記 (角川文庫)』を。私、恥ずかしながら、こういうのって苦手で、だから阿刀田さんから入ってみようかと去年購入していたもの。
 今月手にした本を、こうやってメモ程度に記すだけでも、時間が掛かる!もう寝ようっと。・・・それにしても、読了本が1ヶ月に2冊とは・・・。来月はもう少し読みたいな。