明日開催の講演会

 私自身、出席できるかわからないけど、聞いて「ほっくり」するだろう明日の講演会について。

村松賢一先生(スピーチコミュニケーション研究所)
講演会「ことばの教育と対話する力−迫られる言語教育観の転換−」       

日本社会は、近年、終身雇用制の終焉や核家族化に象徴される共同体の解体、急速な社会変化に伴う世代間ギャップ、更には、外国人労働者の増加などにより、「言わなくても通じる」社会から「言わなくては通じない」社会へ急速に変貌しつつある。今ほど、文化や価値観、考え方の異なる他者とことばを介して相互理解を図る対話能力が求められる時代はなかったと言ってよい。国語教育や日本語教育、英語教育などことばの教育はその課題にどう応えたらよいのか。主に、国語教育のフィールドに、コミュニケーション能力としてのことばの力の育成を訴えている講演者が、教師の言語教育観に焦点をあて、「言わなくても通じる」社会から「言わなくては通じない」社会への転換を受け、その原理的転換を迫る。
講演者略歴:神奈川県に生まれる。1964年、一橋大学商学部卒業後、NHKにアナウンサーとして入局。大分、新潟、名古屋、メルボルン、帯広、東京で勤務。その間、主に、教育、教養番組を担当し、「話しことば講座」の制作にも従事。1989年、財団法人・NHK放送研修センター日本語センターに出向。ビジネスマン(NEC,松下電器,NTT,関西電力等)、教師等、一般社会人のスピーチコミュニケーション研修に携わる。1995年からお茶の水女子大学に移り、外国人留学生に対する日本語教育の他、日本人学生向けのスピーチコミュニケーション論、日本語音声学、そして、留学生・日本人学生双方を対象とした異文化コミュニケーション演習等を担当。 
2003年11月、スピーチコミュニケーション教育研究所創設のため大学を辞し、現在に至る。

日時:2006年6月1日(木)17時〜19時
場所:お茶の水女子大学人間文化研究科棟6階大会議室
http://www.ocha.ac.jp/access/index.html

参加費:会員無料、非会員500円(当日入会可)
お申し込み:氏名・所属・連絡先(e-mail+電話番号)を
       事務局genbun@cc.ocha.ac.jpまでお送りください。
※お申し込みの際はメールの件名を「講演会への申し込み」としてください。
※申し込み締切:5月29日(月) 

と、コピペしながら、申し込み締め切りが過ぎていることに気付いた!(今、メールしたけど大丈夫かな???)
 とにかく、どんな話でも聞いていて「聞いてよかった」と思える内容・語り口であることは確実な先生。私の手元にある著書は明治図書の「21世紀型授業づくり」シリーズの1冊『対話能力を育む話すこと・聞くことの学習―理論と実践 (21世紀型授業づくり)』である(出版社のページ)。『英語教育』5月号にも論考(「ダイアローグ原理の教育へ:転換を迫られる国語教育」)が載っていて、大学退官後の活躍がまぶしい(おこがましい表現だけど)。私が鬱がひどくて、年度末のレポートが完成させられなかった時「途中までのを提出して」と言ってくれたことが。授業での貢献を考えると単位なしにしたくなかったと。そういう優しさはなかなか出会えるものではない(レポートをチャラにしてくれたことじゃなく、ことば掛けが)。
先生のHP:スピーチコミュニケーション教育研究所
*blog「村松賢一のコミュニケーションの現場から」にそのお人柄が