すっきりしないまま年越しだ――私らしいかも

 正確に言うと、今は年を越して2006年になっている。ある業界用語で言えば26時というころ。30分前に初詣から帰ってきた。気分の落ち込みから浮上しないまま2005年が終わってしまった。初詣も行く行かないで夫と喧嘩してしまい、相変わらず息子が可哀想な1年が始まってしまったなとプチ反省。今回の気分の落ち込みは多分25日の納骨に関係することが原因だと思う。不安な気持ちを口に出したい。でも、出したところで「だから何?」ということだと思うし、ここで書いたらもしかして共感してくれる人もいるかもしれない。でも、書けない。長男と結婚していなければこういう悩みはないんだと思う。夫に本音を言ったところで、不愉快になるだけだろう。ここはしばらく気持ちをなんとかなだめながらやり過ごすしかないと思う。
 さて、大晦日。夫は朝から焼き豚を煮込んだりして料理し、一方でBSで『大地の子』を見ていた。私はベッドの中で読書。息子は起こすまでグースカ寝ていた。10時ごろのそのそと起きだすものの、年末年始の台所は夫に任せているので(自然とそうなっちゃう)私は完全ナマケモノ状態。気分がすっきりしないのもあるんだけど。夫と息子が玄関や庭を掃除してくれて、今年の掃除はこれで終わりにすることにした。私はというと、洗濯機を2回回す以外は、ごろごろと読書。夫が作った年越しそば(ちゃんとダシをとっていた)とチャーハンその他を食べて、リビングで2台のテレビで団欒。団欒ぽくないんだけど、まあ個人主義ながらも寒さから同じ部屋にいるというスタイル。夫は格闘技を見て、私は紅白を見る。審査員にブログの女王がいて、夫に「ブログって何?」と質問されてしまった(爆)。私が日常をここでさらけ出しているとはつゆ知らず(以前「ブログやっているんだ」と言ったけど、彼はいっつも聞いていない!)。夜は長い。興味がない歌手の時に本のページを進めていた。『若き数学者のアメリカ (新潮文庫)』が、あと少しで読み終わる。
夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)
 今年は終戦60年ということもあり、その関連の本をたくさん読みたかった。結局、声高に読もうと言ったもののなかなか読めず、途中のものが何ヶ月もベッドサイドに置いてある。私にとって大ヒットであり、ここを読んでくれている人にお勧めなのが、こうの史代さんがヒロシマを描いた漫画『夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)』である。広島ではなくヒロシマなのだ。戦争で生き残った人を主人公に、愛らしい絵でココロの深いところを突いてくる物語。小難しい小説や解説書を読むより、理屈抜きにココロを動かされます。
 2005年は色々あったので、2006年という年は絶対いい年にしたい。