映画館デビュー・・・『あらしのよるに』鑑賞

 あらしのよるにシリーズ 全6巻昨日保育園の先生に年内の登園・欠席の話をしていて「映画を観に行きたいけど、ここ、クリスマス会があるんですよね・・・」と相談していて、木曜の午後がいいのではということになっていた映画。今朝早く起きてネットで上映期間などを調べていたら「12月23日」と書いてあり、予定を変更して急遽保育園を休ませ、観に行くことにした。結局10時過ぎに映画館に時間も含めていつまで上映しているか聞いたら、1月6日までということがわかったのだけれど、もう休んでしまったということで、正午過ぎの回に観に行った。(公式サイト/予告編見るならこっち
 劇場版 あらしのよるに (映画超ひゃっか)前の方に座っていたのだけれど、予告の時間帯に「音が大きくてやだー」と訴える息子。「映画館っていうのはこんなものだよ」と何度も言ったが、ドラえもんが終わってもポケモンが終わっても(全部アニメの予告)その度に「うるさい」と。仕方がないので、本編が始まる前に最後列に移動。「まだまし」の状態で鑑賞。本当に音が大きいのが苦手な息子。
 絵本で全6巻読んでいたのだけれど、最初の入り方、ちょっと衝撃的だった。ヤギのメイのお母さんがオオカミからメイを守るため、殺られてしまうシーン。そこでまず引き込まれた。息子はというと、多分理解していないと思う。その後、どんどん乗ってきて、雷のシーンでヤギのメイが怯えあがるシーンを見て「おもしろい」と一言。絵本にない躍動感と音響の効果。息子は絵本を基準に話が1巻ごと終われば「○○だね」と次の巻のタイトルを言ってくる。そう、結構絵本どおりにストーリーは進んでいった。当たり前だが、その当たり前さから私はちょっとばかり気持ちよくなってこっくりこっくり・・・。
 「食う」「食われる」関係のオオカミとヤギが「一緒に生きていく」友情のストーリー。絵本の独特なタッチのあべ弘士さんの絵とはまったく反対に、映画版になるとこうもかわゆくなる。私はキャラクターのかわいらしさよりも、自然の描き方がいいなあと思った。またあのスクリーンで見られるから大自然を満喫できた気になった。絵本では抜けているシーンがあったりして、それはそれで読み聞かせながら想像していたのだけれど、映画できちんと描かれていて「ちょっと想像していたのと違うなあ」と思ったり。小説 あらしのよるにしろいやみのはてで (あらしのよるにシリーズ)
 1時間45分の上映中、息子はラスト30分は落ち着きがなかったが、最後まで周りに迷惑も掛けずに鑑賞した(といっても観客はそう多くなく)。かなり満足だったご様子。絵本は6巻で完結のはずだったけれども、この映画化の前に6巻まででは描かなかったストーリー「特別編」の1冊ができたそうな。私も映画のラスト10数分の内容がこの特別編からなのか、または大人向け小説から生まれたものか、ちょっと気になるところ。6巻目はハッピーエンドではなく終わっていて、その中途半端さからその先が気になっていた。うーん、やっぱり両方とも手にしてみようかな。あの終わり方、どっちかに描かれているのかな。小説では友情ではなく恋愛物語として描かれているともいうからやっぱり両方ともまずは立ち読みからか。
 それにしても、映画館に久しぶりに足を運んだ私。あと数年は子ども向け映画ばかりになるんだろうな(涙)。