優雅でもない一人の時間をThe Smithsとともに

 高校の頃から一人暮らしというか「私のことを誰も知らない世界に行きたい」願望が強かった私(高校時代の日記には、「アフリカかインドかラテンアメリカに行く」だか「行きたい」だか書いていた)。19才の少し手前から6年間一人暮らしをしていた私。でも、いざ夫と子どもから解放されても、ダラダラと過ごしてしまう、どーしようもないぐーたら私。妻の留守中に夫が部屋を散らかしてしまう・・・世の中でよくある現象は、我が家では逆。元々片づけが下手(言い換えれば、面倒くさがり屋)な私が一人になると、使ったものはそのまま置きっ放し、食べるのも面倒で省くか冷凍食品でごまかす。ソファーを温める・・・(笑)。
 今日は「明日のワークショップミーティングの準備もしなくちゃ」「あれもこれも」と、昨晩の時点では思っていた。今日になり、気合を入れなくちゃできないものは遠ざけ・・・。本も読みたい、CDも聴きたいと思っていたら、ソファーの上でうたた寝している間に時間は過ぎていく・・・。The Smithsを聴きながら、昨日購入した『八月十五日の神話』をつらつらと読む。なかなか読みやすい序章。玉音写真への疑問から調査を始めた著者。まだまだ序章だが、「神話」を暴いていく手法に面白さを感じた。
 で、The Smithsだが、昨日『ミュージックマガジン』が買えなかったことで、ふと聴きたいと思い立ったのだ。手持ちのベスト版2枚。私が持っているのは、日本版なので下のジャケットと写真が違う。

BEST... I

BEST... I

Vol. 2-Best of the Smiths

Vol. 2-Best of the Smiths

 リアルタイムでは聴いていない。私の好みのような気がして、何となくずっと聴きたいと思っていたのに、手を出さず、いつの間にやらバンド解散・・・。ベスト版発売を機に購入した記憶が(もう10年以上前なので怪しい・・・)。
 今日はライナーノーツを読んだり、訳詩を読んだり・・・。よくよく音を聴いていると、ポップ性に溢れているのに気づく。歌詞を読めば、モリッシーの世界観が出ている(らしい)のだが(みんなにわかってもらおうとは思っていないような詩である)、一方で彼の歌声と、ジョニー・マー(ギター)のサウンドの絶妙さは、80年代中ごろにイギリスでトップバンドとして君臨していた理由もうなずけた。つまり仕事の質の高さとポップ性を兼ね備えていたからこそ、解散して20年近くなる今の時代にも影響を与え続けるバンドである、と。
 テレビでは、終戦(敗戦)60年ということで、討論番組をやっている。議論から学ぼう、何かを得ようとしている人もいれば、持論を展開し、この番組に出る前の自分と全く変わらないだろうなぁと思わせる人もいる。人と話すって何でしょうねぇ。自分の知識を強固なものとして、これが真実とばかりに議論を展開するためなのでしょうか。自分の話を聞いてほしくてテレビに出るのでしょうか。それもまた然り。・・・ただ、何のために時間を共有するのでしょうね。そこから新しい何かが生まれることを期待して臨む方が面白いような気もするのですが・・・。
 あー、今日も1日過ぎていく。どんな1日だった?(>ねぇ、私)。・・・今から、挽回を図ります!(夜更けにもなって!)

*そうだ、36年前の今日はウッドストック祭典の初日だった。(参考

*【追記】討論番組のあり方について、後輩はこんなことを書いている。