微笑みと睨みと

 この前の日曜、息子が庭でビニールプールに入っている時、室内にいた私はTHE YOUTHの歌を聴いていた。改めて歌詞カード(これって死語?リーフレット?)を見ながら。

何よりも藍く。

何よりも藍く。

 これは2003年5月発売の3作目(初プレ・アルバム)。歌詞カードを開いたページに、彼ら4人のサインが。4曲目までの歌詞の左側には中村→三井→守谷→相澤の順で写真が載っている。

01「12歳の衝動」

 「飛べない鳥の干支を纏った僕が次の世代を任されたのです 12歳の衝動を忘れちゃいないさ 砂を噛んでも何度だって立ち向かいます」「飛べない鳥の干支を纏った僕が 次の世代を任された以上 だから今こそ しまってたはずの衝動で立ち向かいます」・・・そうだった、彼らメンバーは酉年だった、と(今年年男)。確か中村さん(作詞作曲&ボーカル)、小6の時の気持ち云々って、どこかで話していたような気がする。・・・私が小6の時は、ボーとしていたかな(笑)。中村さんの12歳の頃の気持ちと、大人へステップするその狭間の気持ちの揺れがうまく絡まりあっていていい。

02「夢、青春。」

 「それはまぎれもなく青春♪」と入るところが好き。若い時特有の不安定な揺れと、次なるステップに向かおうとする強さがうまく表現されていると思う。あー、いい歌だ。「今欲しい答えはここにないけど まだ目の前に道は在る」

03「星に願いを」

 純粋なラブソング。ストレート!「老いぼれてクシャクシャの唇 重ねよう 未完成な愛を形にするよ これを僕らのすべてとしよう 星に願いを 海に涙を 金じゃ買えないありふれた日々を」・・・日常へのまなざしを大切にしていることがよくわかる。

04「冬の残骸」

 もうすぐ冬から春へ季節が変わるという設定に、青年期から大人に変化する微妙な感情を描ききっていると思う。「泣きたくて そう泣き出して 逃げ出して そっと逃げ出して」の部分のメロディ(こういう表現しないか?)が気に入っている。

05「負の残像」

 歌詞を読むと“どんな過去も自分の一部として引き受ける”という覚悟が垣間見える。

06「花火」

 ここまでの5曲もいいのだが、ラストが「花火」というところが、ニクイ♪確か、守谷さん(ペース)が失恋したことを中村さんに泣いて電話したのだが、それに対する中村さんの“答え/返事”がこの曲。(違っていたかな・・・?)このエピソードを知る前も好きな歌であったが、知った後は尚更、「THE YOUTHに、この曲あり!」と深く大切に思える曲となった。

さて、このエントリーのタイトル「微笑みと睨みと」だが、

 このCDを持っている人は歌詞カード(こういう言い方じゃないよね?うーん・・・)の1曲目と4曲目の写真を見て欲しい。そう、近視&乱視の私は歌詞をじっくり読んでいたら、1曲目で中村さんに微笑みかけられ、4曲目で相澤さんに睨まれちゃったのさ〜(爆)
 あー、18日のライブにはどの曲が演奏されるんだろう・・・楽しみだ♪

【追記】18日のライブに一緒に行った後輩が、キラキラ光る文章でこのCDについて書いてくれています(ここだよ)。人に好きなものを伝えるのって、大切なことね。(8/26)